「月と巨人」
(作品No.16 2002/2月 画紙:画紙:WHATMAN F4 絵の具:HOLBEIN)
2001年の冬、六本木の「キャバーンクラブ」でビートルズを楽しんで
駐車場まで戻って来てぎょっとしたのです。
ハリーポッターのふくろうが飛びそうな月夜と、雲を突き刺してしまいそうな見慣れぬビルの対峙。
頭には先端が赤く光るアンテナのようなたくさんのクレーンを突き刺し、まるで満月とよからぬ相談でもしているような・・。
油圧工法でまだまだ空へ伸びるであろうビルは、まだその鎧のような外装も一部分だけしかなく、
まるで修理中の巨人兵を見たような気分に襲われました。
交錯する風景その3は「六本木再開発」の工事現場です。
マチスの気分で雲を描いてみました。
そして数年後この巨人は「六本木ヒルズ」と呼ばれ、
IT産業の巨人の栄枯衰勢の舞台となるのです。
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