「9・11の失語」



(作品No.13 2002/2月 画紙:maruman S120 絵の具:小学生用不透明水彩)

「全ての物事は陰と陽で出来ている」は儒教の教えです。夕方・・・まさにその陰と陽が交錯する時間。
台風が通り過ぎた2001年9月11日は恐ろしいほどの夕焼けが東京を包みました。
その荘厳な景色に感動しながらも何か心に不吉な物を感じたのでした。
その夜僕はBBSに、この夕焼けのことを計らずも「吉祥寺が燃えていた」と書き込んだのです。
そしてその直後・・全世界を震撼させた、あのニューヨークのワールドトレードセンタービルへの旅客機テロのニュース。
果たしてあの胸騒ぎは偶然だったのでしょうか。

奇しくも、異なる文化の主張が激しく交錯する日となったのです。

偶然にも同じ夕焼けをカメラに収めた友人に送っていただいた画像を、
5ヶ月経ってやっと絵にする気になりました。



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