あなたは「SATOKO」と言う歌をご存知ですか
ふとした事でこの歌にめぐり合った僕は
音楽の持つ素晴らしい一面に あらためて触れた想いです


一人の心優しい少女が健やかに成長し
やがて愛する人と結ばれ
大切な子供を授かり
そして
その一生を 突然 家族みんなで終えてしまう


愛に溢れた 
悲しくも清らかな短い一生の歌です


この歌の主人公である彼女の名前は
都子(さとこ)
1960年2月24日茨城県那珂郡大宮町に
大山友之さん、やいさんの長女として誕生しました
19歳になった彼女は立教大学社会学科に進学し
障害者に対するボランティア活動に熱心に取り組んでいました
そのころ 都子(さとこ)さんが世の中への思いを綴り 
こんな静かな 5行の毛糸の詩を書きました






そしてこれがこの「SATOKO」の源なのです
なんて優しく強い決意の詩でしょう

幸せ探しの名人と呼ばれていたみ都子(さとこ)さんは
24歳のとき堤さんと言う人と結婚
28歳のとき龍彦ちゃんを出産

家庭や友人を大切にし社会奉仕活動にも積極的に参加し
幸せの真っ只中にいた29歳の冬
突然家族3人で天国へ旅立たれたのです
1989年11月のことです



























忘れもしない 忘れてはいけない
「オウム真理教・坂本弁護士一家殺人事件」です



























さて、それから
約10年の月日が流れたある日
シンガーソングライター国安修二さんと 
音楽好きのその友人中村裕二さんが
ふとした会話の中から
「ねえ、一緒に曲を作りましょうよ」
「いいですね。僕に詩を書かして下さい!」
「いいっすよ♪やりましょう♪」

おそらくこんな会話があったのでしょう

数日後 中村さんが持ってきたのがこの詩だったのです




実は中村さんは亡くなった坂本弁護士の同期の弁護士さんだったのです
国安さんはこの詩の由来については聞かされずに受け取りました
「なんて長い詩だろう・・」
国安さんはそう思ったそうです

しかし さらっと読むとラブソングとも取れるこの詩に
深いメッセージを感じ取り すぐに作曲に取りかかったそうです
長い詩に随分悩んだそうです
でも
”この街に生きる ひとりひとりの 心を結びたいんだ”
この1行にメロディーを感じたあとは
もつれた毛糸が解けるように
驚くほどのスピードで書き上げたそうです

それから程なく
SONY RECORD の愛あるProducer藤倉克巳さんの協力や
友人医師井口さやかさん、医師兼Singer&Songwriter香奈さんの
コーラス参加を得て、しかも、なんと中村弁護士が自ら歌われて
この曲は完成しました

あの5行の優しく強い決意の詩(うた)は
音楽としてこの世を歩き始めるのです

坂本弁護士の意志を継ぎ今も戦いつづける仲間の弁護士達の合言葉は
奇しくも
「生きてかえれ!」
でした
まさしく意志が蘇ったのです



感動しました
でもね けっして重く暗い音楽ではありません
心暖まるほんとに素敵な名曲なのです
きっと皆さんの胸にも伝わると
僕は信じてます


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